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【UNCHAIN日誌】藤白詩 〜撮影の思い出編〜

更新日:2022年3月13日


こんにちは、UNCHAIN10+1の藤白詩です。


UNCHAIN10+1の殆どのメンバーは連泊で撮影に参加しましたが、私はスケジュールの都合でスポットでの参加になりました。

なのでスタッフの皆さんや他のキャストさんとの時間よりも、一人の時間が多かったように思います。


そんな私が撮影の滞在中、やって良かったと思ったことは‥‥宮城の散策です。

知らない土地を歩き、色んなものを見ることで何か得るものがあるかもしれないと思い、待機の間は近辺を歩いていました。



この映画は、3.11のとき、宮城で学校の先生をされていた齋藤幸男さんの経験を元に書かれた『生かされて生きる~震災を語り継ぐ~』という本が原案になっています。これはとても恥ずかしい話なのですが、3.11は私にとってずっと、どこか別の国の出来事のようでした。どうしても自分ごとのように感じられなかったのです。


小学生の頃、初めて『恵まれない国の子供たちの話』を知りました。同い年の子供がに生命を奪われ続けている。使命感にも似た気持ちで「自分には何ができるのか」と母に聞きにいった記憶があります。募金の箱を持って路上で呼び掛けの活動をした時、無表情で通り過ぎていく大人を心底軽蔑したこと。それから私は年を重ねて、あの頃のように、誰かの大きな悲しみに100の力で寄り添うことができなくなっている自分に気付きました。

東松島市の夜は霧がかっていて、昼よりも潮の香りが濃い気がしました。すぐ近くに海があること、その海の近くで生活を営んでいる人たちがいることを、重たい霧の水気に考えさせられました。


昼、大きな道路沿いを歩いていると、ローカルな雰囲気の飲食店がいくつも並んでいました。日曜は家族連れで駐車場がいっぱいになるのかもしれない。遠くにはイオンの看板が見えて、地元を思い出しました。住宅街をあてもなく歩いていると、お寿司屋さんを見つけました。この土地のものを食べてみたいと思い、入って、大将と色々な話をしました。映画の話、この辺りでよく獲れる魚の話、お店の話、10年前の話。

大将にお礼を言い、お寿司屋さんを出て、また住宅街を歩きました。

ニュースで凄惨な映像を見ても、津波の伝承館で勉強しても、被災された方の話をきいても、自分ごとに感じられなかった。それなのに、その日の帰り道はどうしてか、そこに生活があったことがようやく解った気がしました。




今回は震災と現場に対して感じたことを中心に書きましたが、この映画は震災映画ではなく、個人的には『愛の物語』だと思っています。あなたが一等大切にしたいと思う人と、一緒に観て貰えたら嬉しい。沢山の人に届けられるよう、引き続き活動を頑張ります。




UNCHAIN10+1 藤白詩

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